平成26年度第2回函館市男女共同参画審議会会議録
開催日時 平成26年11月25日 火曜日 18時00分から
開催場所 函館市役所 8階 第1会議室
議 題 (1)平成25年度「はこだて輝きプラン」施策の推進状況について(公開)
(2)小・中学生向け男女共同参画啓発誌について (公開)
(3)その他(公開)
出席委員 塗 政 江 会長 川端 和雄 副会長 宮 越 忍 委員 荒 木 知 恵 委員 高 木 康 一 委員 阿部 菜穂美 委員 松 田 貞 子 委員 安 達 尚 史 委員 大 森 孝 志 委員 千葉 美奈子 委員 小 泉 正 勝 委員 岩 山 静 枝 委員 (計12名)
欠席委員 なし
傍聴者 なし
事務局 市 民 部 長 堀田 三千代 市民部次長 渡 邉 達 也 出席者 市民・男女共同参画課長 本 吉 孝 年 主 査 髙橋 志央里 職氏名 主事2級 板垣 友理絵
開会(18:00)
司 会 皆様,こんばんは。本日はお忙しいところご出席いただきまして,ありがとう ございます。
初めに,資料の確認をさせていただきたいと思います。
本日配布いたしましたのは,次第,名簿,座席表,女性センターの平成26年 度業務概要,平成26年度女性センター講座募集案内(後期),情報誌「マイセル フ」52号,そして,先日,郵送させていただきました,平成25年度「はこだ て輝きプラン」施策の進捗状況の資料と,小・中学生向け男女共同参画啓発誌の 資料になります。よろしいでしょうか。
それでは,ただいまから,平成26年度第2回函館市男女共同参画審議会を開 会いたします。
本日の会議の出席状況ですが,委員12名中,12名の方が出席されておりま す。委員の半数以上の出席となりますので,男女共同参画推進条例施行規則第1 2条第7項の規定により,会議が成立しておりますことを,ご報告申し上げます。
この会議は,原則公開であります。
本日傍聴人はおりませんので,ご報告いたします。
なお,会議録を公開いたします関係上,マイクを使用してご発言下さいますよ う,お願いいたします。
それでは,ここからの進行は塗会長にお願いいたします。よろしくお願いいた します。
塗会長 それでは,議事を進めてまいります。
議題1『平成25年度「はこだて輝きプラン」施策の推進状況について』審議 を始めます。では,事務局から,説明願います。
事務局 事務局の市民部市民・男女共同参画課の本吉です。本日はどうぞよろしくお願
(課長) いいたします。はじめに,議題1の『平成25年度「はこだて輝きプラン」の施 策の推進状況』について,資料に基づきまして説明をさせていただきますが,着 席のまま説明いたしますので,ご了承下さい。
先日,事前に送付いたしました「『はこだて輝きプラン』施策の推進状況」の冊 子をご覧いただきたいと思います。
1ページをお開き願います。ここには,「はこだて輝きプラン」の体系図として, 3つの基本目標と,その目標に沿う10の推進の方向,そして,全部で29の主 要施策を記載しております。
次の,2ページから4ページは,主な事業の概要を記載した,総括表となって おります。
5ページには,「はこだて輝きプラン」の数値目標と,指標項目の一覧を掲載し ております。一番上には,計画期間内の平成29年度末までに,各種審議会等委
員への女性の登用率を,30%にするという,数値目標を記載しております。数 値目標は,この一つですが,その下に,数値の動向で進捗状況を把握するための, 指標項目をそれぞれ掲載しております。
6ページから25ページまでは,基本目標に対する具体的な取り組み状況につ いて,記載しております。基本目標,推進方向,主要施策ごとに一覧を作成して おりますが,事業実績の内容が他の施策と重複しているものにつきましては,(再 掲)と記載しております。
こちらのそれぞれの事業の具体的な取り組みの内容の説明につきましては,省 略をさせていただきますが,この中で当課が25年度から新しく取り組んだもの がありますので,ご説明したいと思います。
11ページをお開き願います。中段の表で主な事業の概要の欄が「各種審議会 等委員への女性の登用」というところですが,こちらの事業内容で一番下段に「女 性人材リストを作成し,審議会等の公募情報を登録者へ提供」というものがあり ますが,25年度からの新規事業で,登録者は26年3月31日現在で,35名 となっております。25年度中に,この方々に公募の情報提供をした数は,11 の審議会に延べ130件で,このうち実際に委員に採用された方は5名となって おります。また,現在は60名の方に登録していただいており,今年度に入って からは,6の審議会で延べ79件の情報提供をし,4名が採用されている状況に なっております。
次に13ページをお開き願います。一番下段に「事業所を対象とした勉強会の 実施」という項目がありますが,こちらの事業実績ですが,女性が働き続けてい くためには,結婚,出産,育児というライフスタイルに応じた労働環境を整備し ていくことが重要であると考えていることから,市としてこのようなワークライ フバランスを支援するため,札幌市からこの分野の勉強会を各地で行っている社 会保険労務士の先生をお招きし,市内47社の企業に参加いただき,企業向けの セミナーを新しく開催したものであります。ワークライフバランスのセミナーに つきましては,今年度も2月に予定しております。以上が当課の25年度からの 新規事業でございます。
次に,26ページから31ページまでは,当プランの数値目標および指標項目 の推移を記載しております。ここでは,数値目標と指標項目について,これまで の数値を示して,動向がわかるようになっておりますので,説明をしたいと思い ます。
最初に26ページ上段に記載しております「各種審議会等委員への,女性の登 用率」ですが,この計画期間の平成29年度までに,30%とすることを目標と しておりますが,ここ何年かは,ほぼ横ばいの状況が続いてましたが,ご覧のよ うに,平成25年度は24年度より,2.1ポイントアップしまして22.5% となっております。 また,平成26年4月1日現在では23.3%となってお りまして,前年度より0.8ポイント上昇しておりますが,目標には届いており ませんので,今後におきましても,各種審議会等の所管課に出向いて,直接,女 性登用の取り組みについて説明し,協力を依頼するとともに,さきほども説明い
たしました「函館市女性人材リスト」の登録者への各種審議会の公募情報の提供 も併せて行うなど,目標達成へ向けてさらに努力してまいりたいと考えておりま す。
次は,指標項目ですが,目標値は定めておりませんが,数値の動向によって進 捗状況を把握することにしております。はじめに26ページ中段から27ページ にかけて,『◆基本目標の1「人権尊重と男女平等の意識づくり」』についてです が,この項目はほとんどが,5年ごとに行っております,男女共同参画に関する 市民・事業者意識調査の結果をもとにしておりまして,直近で行ったのが平成2 3年度であり,昨年の秋の審議会で,委員の皆様に報告いたしましたので,昨年 と同じデータとなっているものに関しては,申し訳ございませんが,説明を省略 させていただきますが,その中で,27ページをご覧いただきたいと思います。 最上段の『(2)男女の人権尊重意識に立った暴力の根絶』の「ドメスティック
・バイオレンス被害による緊急一時保護件数」については,25年度実績では, シェルター入居件数が,56件で,これまで年間50~60件程度で推移してお ります。こちらは,NPO法人ウィメンズネット函館で一時保護したものです。
次に28ページをお開き願います。
『◆基本目標の2 「あらゆる分野への男女共同参画の促進について」』の
『(1)政策・方針決定過程への女性の参画の拡大』の「市の職員の管理職におけ る女性の割合」についてですが,当はこだて輝きプランの推進状況では,昨年ま で,市が以前より行っていた統計方法の数値を示していましたが,このほかに毎 年,内閣府へ報告している数値があり,管理職のとらえ方,抽出方法が若干違っ ておりました。ただ,全国的に公表されているものが,内閣府調査によるものが 多いことや,他都市との比較の際にも,同じ条件で比較しやすいことから,今回 から内閣府調査で報告しているもので掲載をしております。なお,数値につきま しては,平成21年度まで遡って同じ条件で時系列の比較ができるようにいたし ました。
平成25年度の女性の登用率ですが,12.5%となっております。平成21 年度から,約10~11%くらいの数値で推移しておりましたが,25年度の人 事異動では,女性管理職の登用が積極的に行われましたので,12.5%となっ ており,26年度はさらに登用率が上がり14.2%となっております。
次は,「小中学校における女性の校長と教頭職の割合」です。校長,教頭職を合 わせた人数では,25年度は22人で,前年より2人増えております。
次に29ページですが『(2)雇用等の場における男女共同参画の促進』で「女 性従業員配置の考え方」については,5年毎の調査で,昨年報告しておりますの で,省略させていただきます。
次に,『(3)多様なニーズを踏まえた就業環境の整備』で「男女別基本給の額 の平均」ですが,正規職員の調査で,平成25年度は,男性が239,082円 で,女性が206,047円で,平成24年度と比べると,男性が7,838円, 女性が11,232円給与が上がっています。
次に,『(4)地域社会等への男女共同参画の促進』ということで,「町会・自 治会等における女性役員の割合」ですが,町会活動に関わっている女性の方は,
多くいると思いますが,会長職となると,なかなか難しいようで,まだ少ない状 況です。25年度では8名で全体の4.2%となっています。現在の最新数値は 11名で5.9%となっています。
次に30ページをお開き願います。『(5)男女共同参画の拠点施設の機能充実』 で,「女性センター各種講座への男性参加割合」ですが,平成25年度は総講座数 が35講座,総講座回数が92回で,総参加者1,723名で,平成21年度以 降,回数・参加者ともに大幅に増加しております。これは,平成25年度に新規 で韓国語講座と,子育て世代を対象としたベビーマッサージと親子リズム遊びの 講座を増やしたのが主な要因となっておりますが,このうち男性参加者は262 名で,平成21年度以降最も男性参加者数が多くなっています。全体の参加者数 が大幅に増えていることから,男性参加比率は下がっておりますが,着実に男性 参加者数は増えておりますので,今後も男性が参加しやすい講座の充実を図り, さらに参加者を増やしていきたいと考えております。女性センターの各種講座に つきましては,本日資料としてお配りしておりますので,後ほど,ご覧いただけ ればと思います。
次に,『◆基本目標の3「多様な生き方が選択できる環境づくり」』ですが『(1) 少子高齢社会における男女の自立支援』で,「育児休業制度に関する規定の設置率」 ですが,平成25年度は76.3%で前年度と比較して微増しておりますが,「介 護休業制度に関する規定の設置率」は,66.6%で前年度とほぼ同じような状 況です。小規模な事業所などは代替えの従業員を雇うまで至らないものと考え, なかなか設置が進まないものと思います。
次が31ページ,最後になりますが,『(2)生涯を通じた男女の健康支援』の
「若年層(10代)の人工妊娠中絶数」では, 平成24年度の,102件から8 件減少して94件となっておりますが,10代の中絶数は,なかなか減らないと いう状況です。
以上が「はこだて輝きプラン」の施策の推進状況でございます。どうぞ,よろ しくお願いします。
塗会長 それでは,今の説明に関してご意見・ご質問等ございましたらお願いいたしま す。ご意見がないようでしたら,議題1については審議を終了させていただきま すがよろしいでしょうか。
それでは,議題2の審議に入ります。議題2「小・中学生向け男女共同参画啓 発誌について」ですが,事務局から説明をお願いします。
事務局 次に,議題2の「小・中学生向け男女共同参画啓発誌」についてご説明いたし
(課長) ます。先日,事前に送付いたしました資料「小・中学生向け男女共同参画啓発誌 の改訂について」をご覧いただきたいと思います。
はじめに,経過でございますが,小・中学生向けの啓発誌につきましては,平 成24年度に児童・生徒および学校向けに実施したアンケートや,昨年の秋のこ の審議会で委員皆様のご意見をいただき,平成25年度に内容を一部改訂しまし
て,平成26年度分については,今年の6月に各小・中学校へ配付したものでご ざいます。
その後,メールやはがき等で啓発誌に関する意見をいただきました。全部で1 1件ですが,内容はいずれも同じようなものでした。
その意見の主な内容を記載しておりますが,ピンクの冊子,小学生版の6ペー ジに「あなたの家ではだれの仕事?」というチェック欄がありますが,こちらの 項目が,「一般の家庭では母親がしているものばかりである。これは母親の仕事を 否定するためのものなのか。男女共同参画はそれぞれの特性を活かして男女が協 力して行くことと考えるが,この冊子で何を子ども達に教えようとしているのか。 専業主婦の否定につながるような啓発誌は見直しが必要である。」意見の主な内容 はいずれもこのようなものでした。
この意見をいただき,匿名のもの以外は,市から回答をいたしましたが,その 内容を枠内に掲載しております。
回答内容ですが,「ご指摘のあった掲載内容は,市の条例の基本理念の一つとし て『家族を構成する男女が,相互の協力と社会の支援の下に,子の養育,家族の 介護その他の家庭生活における活動についての家族の一員としての役割を円滑に 果たし,かつ,家庭以外の社会のあらゆる分野における活動を行うことができる ようにすること』としておりまして,小中学生向けに自分の身の回りのことから, 家族の役割を考えてほしいということで設けたものであり,各項目についてチェ ックしていただくことで,自分の家の役割分担を知るとともに,それについてど のようなことを感じたのか,また,これを機会に男女が性別に関係なくお互いを 思いやり,協力しあって生活をすることが大切だということを意識してもらえれ ばというものであり,誰の仕事だから良いとか,悪いというものではございませ ん。ましてや専業主婦を否定するものでもありませんので,ご理解いただきたい と思います。また,家族の役割につきましては,当啓発誌に掲載してあります家 庭における家事のほか,地域活動への参加など様々な活動がありますので,それ らを含め役割分担を考えるとともに,小中学生が家族の一員として協力できるこ とはどんなことがあるかということを,これを機会に考えてもらうことが大切で あると考えております。今後の啓発誌作成にあたりましては,ご意見を真摯に受 け止め,掲載内容の見直しを検討したい」という回答をいたしました。
そして,意見を受けての今後の対応ということで,掲載内容の見直し案を別紙 のとおり事務局で作成し,委員の皆様へ事前に送付しておりましたが,今日は, この案に対しまして皆様の意見をいただければと思います。
改訂案について,ご説明いたしますが,はじめに小学生版ですが,6ページ「あ なたの家ではだれの仕事?」こちらの資料をご覧ください。左側に現行のページ, 右側に改訂案を掲載しておりますが,まず①ですが,チェックしてみようという 項目と表の間の文章,「あなたの家では,だれが,どんな仕事をしていますか。」 これがタイトルと重複しているので削除しました。
次に②ですが,「家の中の仕事(家事)」という項目を,「家の仕事」に変更し ました。一般の家では,母親がしているものばかりというご指摘があり,家事だ けだった選択肢を変えたことと共に項目も変更しました。
次に③ですが,選択肢の家事の項目を減らし,他の項目を追加しました。
④はそれぞれの家庭で,家族の構成や家庭の状況も違いますし,役割もいろい ろとあると思いますので,AさんBさんの例を示して,さらにチェック表にもA さんの家のものを例として記載し,よりわかりやすくしたものです。
⑤はこのチェックをしてみて,それぞれの家でいろんな役割分担がありますし, その時々に応じてやり方も変わってくることもあると思いますので,それぞれの 家族の形態,家庭の状況などにあった中で,誰がどの仕事をしていても,家族み んながよりよい生活が送れれば良いと考えておりまして,たとえば,ほとんどの 仕事をお母さんがやっていて,それが良いとか悪いとかというものではなく,そ のことで専業主婦を否定するものでもありません。ただこのチェックを機会に, 男,女で役割があるものではないことや,家族の一員として,自分にできること をやろうとする気持ちを育ててもらいたいということをわかりやすくするために,
『それぞれの家で色々なやり方があっていいよね。でもそれをただ「男だから」 とか「女だから」というだけで決めていないかな?もう一度あなたの家で家族の 役割や,あなたにも協力できることは何か考えてみよう。』という文章を追加した ものでございます。
次に中学生版ですが,4ページ「あなたの家庭の役割分担はどうなっています か?」こちらの資料をご覧ください。こちらも左側に現行のページ,右側に改訂 案を掲載しておりますが,中学版に対しては,特にご意見をいただいておりませ んが,今回の小学生版の改訂に併せて,①の文章の削除,②の家事以外の項目を 追加,③文章の変更をしました。
以上が「小・中学生向け男女共同参画啓発誌」についてでございますが,事務 局案をもとに審議していただき,改訂をしたいと考えておりますので,よろしく お願いします。
塗会長 それでは,何かご意見・ご質問等ございませんでしょうか。
ご意見がないようでしたら,議題2「小・中学生向け男女共同参画啓発誌につ いて」は質問を終了いたしますが,いかがでしょうか。
阿部委員 新しく入れたAさんの家という例示ですが,一人親家庭の子ども,おじいちゃ んとおばあちゃんに育てられている子どもなど,様々な家庭があります。ですか ら,私は子ども達に話す時には,「保護者」という言葉を使って話しをしています。 小学生にとっては,「保護者」という言葉はなかなか難しいかもしれませんが,で もそれも一つの教育的配慮と思っています。お父さんやお母さんがいない家庭も ありますから,それを考えると,私はこの例示を入れるのはどうかな,と思いま す。
私は,この啓発誌の作成にも関わっていますが,正直に言って,全体を見た時 に,このページの部分はいるのだろうか,ある意味大きなお世話ではないかと思 いました。男女問わず,一人の人間として自立していくこと,家族の一員として やっていくことが大事なことなんだ,ということを伝えたいのだとは思いますが。
いずれにしても,このページを残すということであれば,この例示を入れるの はどうだろうか,と思いました。以上です。
事務局 確かにいろいろな家族構成,家庭状況があると思います。この限られた紙面の
(課長) 中でどこまで示したらいいのか,例を示した方が小学生にも分かりやすいかと思 い,今回例示を取り入れました。内容としては「全部お母さんがやっている場合」 となっていますが,それは今回「専業主婦を否定するのか」というご意見があっ たものですから,全部お母さんがやっているから悪いのではなく,その家で,そ の状況の中でいろいろな役割がある,ということを分かってもらうために例とし て付け加えたのですが,いろいろな家族構成の状況がある中で,この例示を入れ るのはどうだろうか,という今のご意見もありましたので,その点についても, 皆様からさらにご意見をいただきたいと思います。
安達委員 それに対してですが,私も実際に中学生2人と小学2年生の子ども1人がいま すが,対象が小学校3年生だと,現行の啓発誌ではどこまで書いたらいいのか分 かりにくいと思います。それで,改訂版のように,ヒントとしての例示はあって もいいと思います。その中身に関しては,おじいちゃんやおばあちゃんが出てき たり,という違いがあっていいと思いますが,ただの空欄で小学校3年生に提示 するよりは,ヒントを与える項目があってもいいのではないかと思います。
宮越委員 今,安達委員が仰ったように,小学3年生がこれを見た時に,前回の何もない 状態よりは,子どもたちの考える手立てになると思うので,良いと思うんです。 ただ,先ほど阿部委員が仰ったとおり,今は家族関係が本当に多様化していて, このAさん・Bさんの例だけでは収まりきらない様々な状況の中で,子どもたち は一生懸命学校に来て勉強して生活しております。ただ,今回の改訂案の中で,
⑤の下の3行の啓発文の中に「それぞれの家でいろんなやりかたがあっていい」 というところと,「男だから,女だからということだけで決めずに,あなた自身も協 力できることは何か考えてみよう」と投げかけることは大事だと思います。改訂 しても,今回のように,いろいろなご意見をいただくことがあるのではないかと 思います。保護者の方の中にも,多様な考え方が広がっていると毎年感じるもの ですから,ぜひ,その多様性に対応できるような内容になればいいと思います。
また,Aさんの例だけではなく,その下のBさんの「ぼくの家ではお父さんもお 母さんも分けてやってる」という部分も,本来訴えたい部分なのではないかと思 うので,紙面の大きさの関係で難しいとは思うのですが,上の表にAさんだけでは なくBさんの例も入っていると,保護者の方の受け止め方もまた違ってくるのでは と思いますので,その部分をもう少し工夫してはどうかと思います。
千葉委員 改訂案⑤の下の3行の啓発文『それぞれの家で色々なやり方があっていいよね。 でもそれをただ「男だから」とか「女だから」というだけで決めていないかな? もう一度あなたの家で家族の役割や,あなたにも協力できることは何か考えてみ よう。』というところですが,『でもそれをただ「男だから」とか「女だから」と いうだけで決めていないかな?』という文章は,あったほうがいいのだろうかと 思いました。色々捉え方があると思うのですが,小学生にそこまで書いて導くのか, 子ども自身でそこに気づいてもらうのか,学校の先生に教えてもらうのか,どちら
がいいのかなと思いました。先回りして全て書いてしまっているような印象をう けました。また,それ以前に先ほどから皆さんの意見にも出ているのですが,この ページは,あったほうがいいのかどうなのかな,と感じました。
岩山委員 私は,家族構成のパーセンテージとしては,お父さんとお母さんという比率が 多いと思うので,Aさんの例はこれでいいと思うのですが,Bさんのほうに全く違 うパターンで,お父さんとお母さん以外で,例えばおじいちゃんや,他の家族でい ろいろな人が関わっているということが分かる,パターンを作ってもいいのかなと 思います。それから,「男だから,女だから」という文章ですが,現実には,そこ はまだ根付いているところですし,そこに気づいてほしいという意図があると思 うので,言葉として入れた方が良いと思います。
小泉委員 項目の欄をたくさん増やせないかもしれませんが,「私の家ではほとんどお母さ ん,時々お父さん」「ぼくの家では分けてやっている」以外に,皆さん仰っている とおり,お母さんだけ,お父さんだけ,あるいはおじいちゃん,おばあちゃんだ けとかいろいろなケースがあるので,そのことを入れたら,この項目はすごく活 きるのではないかと思います。
塗会長 他にご意見ございますでしょうか。
私も少し意見を述べてもいいでしょうか。例えば,このAさんの家だけではな くて,あなたの家の中で,お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん・ お兄ちゃん・他の人,それから自分という項目に丸をつける,というのはどうで しょうか。お父さんでも,お母さんでも,おじいちゃんでも,おばあちゃんでも ないお宅もあるので,例をあげることで逆に狭められているのではないかと危惧 してしまいます。その上で,自分も手伝う,というのはあり得る。自分でこの空 欄に父,母と書くのではなくて,項目に全部人物を掲載しておいて,丸をつけさ せるようにすると,家の中にはいろいろな人がいる,というのが分かるし,自分 の家はこうだ,というようにできるのかなと思いました。
高木委員 この項目を残すと仮定した場合に,今意見があったように多様な価値観や,多様 な家族形態をすべて網羅しようとするならば,そもそもごはんを作らない家庭だっ てありますから,網羅するのは不可能という前提で考えていかなければならない と思います。ですから,改訂案のように,AさんのパターンやBさんのパターンな ど,こんな例があるよという書き方をしておけば,例外が出てきても対処できるの ではないかなと思います。
大森委員 私は阿部委員の意見に賛成です。私の子どもは,もう30歳を越えていますが, 私の子どもが小学生の時代でも,函館市の教育現場では片親が結構多いということ で,先生方の中で慎重な対応・意見が多かったと思うんです。それを考えると,中 学生の案では「自分が何をしているか」を問いかける内容になっています。「あな たは手伝いますか」というのが最初にきて,次に「その他に誰が手伝っています か」となっているほうが聞きやすい。小学生にこの中学生版のような表を作るの は厳しいかもしれませんが,「あなた自身も手伝っていますか」という問いかけと,
「他にだれがやっていますか」という区分の方が,あとは先生がどのように説明
するかということにもかかってくるかとは思いますが,内容について問題も起き ないのではないかと思います。函館市さんが一生懸命努力しても,意見は出てく ると思いますが,それでも意見を抑えたいのであれば,私は中学生版のような書 き方にしたほうがいいのではないかと思います。
塗会長 その他にございませんでしょうか。
荒木委員 現行の啓発誌に対して専業主婦を否定するものなのではないかというご意見は, どのような趣旨なのでしょうか。なぜこれが専業主婦を否定する,ということに つながるのでしょうか。
事務局 ご意見の趣旨としては,小学生版の項目が全て家事,普通は母親がやる仕事ば
(課長) かりを載せていて,それに対して最後に「あなたはどう感じましたか」という文 章は,それが良いか悪いか判断させようとしており,専業主婦の否定につなげよ うとしているのではないか,ということでした。この啓発誌を作成する時には, 勿論,専業主婦を否定する意図でこのページを作成しておりませんし,項目の変 更は考えておりますが,このチェック表自体は残したいと思っております。また, 昨年度の審議会で,以前の啓発誌では,例えば,地域活動や学校ではこれが理想 だ,というページがありましたが,これが逆に押しつけになるのではないかとい うご意見を受けて,このチェック表にしたという経緯もございます。その中で, 現行の項目が専業主婦の否定につながるのではないか,というご意見をいただい たということです。
荒木委員 この現行の内容だと,上から下まで全て「お母さん」となった時に,そして「ど んなことを感じましたか。思ったことを書いてみよう。」とあると,「あれ,お母 さんばかりでうちの家はおかしいのではないか」と理解されてしまって,そうい うことを勉強させようとしているのではないか,したがって専業主婦の否定につ ながるのではないかと。それについて,事務局としては,別に全て「お母さん」 と並んでいても,「お母さんがやっているから悪い」と書かせようとしたわけでは ないけれど,誤解があるのであれば,ご意見を受け止めて,このように回答した ということですか。
事務局 その通りです。
(課長)
荒木委員 では,問題としては例示の部分になってくると思うのですが,要するに,お母 さんだけがやっている家庭もあるし,お母さんとお父さんが分担している家庭も ある。市として専業主婦を否定する内容ではないと示すために,この例示を追加 したと理解してよろしいですか。
事務局 はい。より小学生に分かりやすくしたいと考え,付け加えたものです。
(課長)
荒木委員 分かりました。ありがとうございます。
阿部委員 確認ですが,意見に対しての回答は,ここに書いてあるもので,その結果,啓 発誌の中身を変えるとまでは,回答していないんですよね。
事務局 はい。必ず見直して改訂する,というわけではありませんが,誤解を招いた部
(課長) 分もありますので,まずは,専業主婦を否定するものではないということで,見 直 し を 検 討 す る , と い う 部 分 ま で 回 答 し て お り ま す 。 本 日 , ご 意 見 を 受 け て , 事務局で示した案を皆様に審議していただいておりますが,例えば,全然見直す 必要がない,というご意見であれば今回は現行のままでいく,という考え方もあ るかと思います。
阿部委員 やはり,大本から考えたほうがいい気がしてきました。先ほどから意見が出て い る よ う に , い ろ い ろ な 状 況 が あ り ま す か ら , 全 て を 網 羅 し よ う と す る の は 無 理 で す よ ね 。 そ こ で , 先 生 方 が こ の 啓 発 誌 の 趣 旨 を 理 解 し て , 誤 解 の な い よ う に 子 ど も た ち を 導 い て あ げ る の が 本 来 の 役 目 だ と 思 い ま す 。 先 ほ ど , 後 々 い ろ い ろ な 意 見 が 出 て く る の で は , と い う ご 意 見 も あ り ま し た が , そ れ だ けではなく,お父さん,お母さんだけでなく,どんな家庭でも,こういう物を見 た時に,子どもたちは言葉には出さないけれど,チクチクと感じるようなことが あって,子どもたちが小さな傷を負うかもしれないということも考えますので, 必要のない部分については,あまり使わないほうがいいのではと,私は思ってい ます。
まず,この項目自体が「はじめに」の部分で,男女共同参画とは何か,「男のく せに」「女のくせに」ではないんだ,と書いてある。次に1ページ「自分について 見つめてみよう」,次に3ページ「『将来の夢』ってどんなこと?」とあって「性 別に関係なく何でもできるんだよ」ということが書いてあり,それに関連して5 ページ「先輩達の仕事のようすを見てみよう」がある。そこでいきなり6ページ で「あなたの家ではだれの仕事?」と書いてあると,違和感を感じてしまうんで す。そして最後にp7「男女共同参画をすすめるための6つのやくそくごと」と あって,その中の④の「家庭のことも仕事もともにできるようにしよう」の中で ようやく家庭のことについて取り上げていますよね。いろいろなパターンがあっ ていい,その中で皆が充実して幸せであること,皆が協力して自立していく,と いうことを伝えていくのは大事ですが,あまり家庭の中のことまで,踏み込まな いほうがいいのではと思います。
これを残すのであれば,先ほどから言っているとおり,例えば小学校版は,一 番下の啓発文を入れて,例示を完全にとってしまうなど,シンプルな形のほうが いいと思います。中学生版は,自分のことを自分で決めるというご意見もありま したので,そのままでいいかと思いますが,まずこのページを考えてみたらどう かと思います。
事務局 そのようなご意見があれば,一緒に考えたいと思います。ただ,このページは,
(課長) 今皆さんのお手元にはありませんが,以前の啓発誌にはこのようなチェック表の ページはありませんでした。なぜこのようなページを作ったかといいますと,色 々な家庭状況がある中で,「こうしなければならない」「これが理想だ」と示すの は,それこそ押しつけになってしまうのではないか,という発想から,自分で記 入して自分で考える内容に変えたという経緯があります。前の審議会でも,皆さ
んのご意見をいただいた中でこのようなページになったということをご理解いた だきたいと思います。その上で,誤解を受けないよう,そしてより分かりやすく するために改訂案を作ったので,今皆さんに話し合っていただいている内容を順 番にまとめていきたいと思いますが,まるっきりこれを変えるとなると,一から 考え直す必要があると思います。その点について,皆さんのご意見をいただきた いと思います。
宮越委員 これが改訂になった時に「男女共同参画を進めるための6つのやくそくごと」 を小学生にも中学生にもしっかり内容を理解してもらおうということで,その中 の「④家族のことも仕事も ともにできるようにしよう」のところが,このチェ ック表になっていると思います。これはあくまで私の考えですが,私は社会に出 る前にまず家庭が大事だと思います。社会に出て,仕事をして,結婚して,そし て家庭を持つという流れがあると思いますが,その前にこの啓発誌の中で,家庭 について考えるところが,例えば1ページの項目の中の「料理を作るのが好き」 というところもありますが,少なくなってしまうので,私はこのチェック表から 変えるにしても,家庭生活について子どもたちが考えられるページがあったほう がいいと思います。
それから,先ほどこのチェック表について,「自分を」という意見があったので すが,小学3年生の発達段階から考えて,家の中の仕事をどれくらいやっている かといったら,本当にお手伝い程度で,3年生が,もしこれを中心になってやっ ていたとしたら,逆に虐待ではないかと疑ってもいい状況だと思います。ですか ら,今回ご意見をいただいた小学生のお母さんは専業主婦を否定するという意味 にとられてしまいましたが,大方小学3年生のいる家庭でこれらの家の仕事をや るのであれば,やはりお母さんが中心になるのは当たり前だと思います。今回改 訂するにあたって,いろいろな家庭があるというのことをもう少し考えた方がい いと思いますが,私はこのページはあったほうがいいと思いますし,中学生版と 同様に「自分」についての項目を設けるのはどうだろうかと思います。以上です。
塗会長 ありがとうございます。他にご意見ございませんでしょうか。
川端副会長 私は,なんでこれが専業主婦を否定することになるのか疑問ですね。これは先 生が黒板に「家ではこの仕事は誰がやっていますか」と書くなど,授業でやったほ うがいい内容だと思います。このように記載して記録に残るようだと,かえって 心の傷が残るようなこともあるのではないかと思います。これが専業主婦の否定 につながるものだとは思えませんので,この改訂案でもいいのではないかと私は 思います。小学3年生の気持ちは分かりませんが,小学3年生がそこまで深く考 えるだろうかと思います。私はこの改訂案でいいと思いますが,これは中学生版 にも同じ内容が載っているのでしょうか。
塗会長 小学生版と中学生版の内容は別のものです。
川端副会長 でしたら,私はこの中学生版に載っているような,公的な項目を小学生版にも 載せるといいと思います。例えば,除雪でしょうか。「雪かき」のような,もう少 し公的な役割分担みたいなものを強調したらいいのではないかと考えていました。
これから北海道も冬になって除雪が大変になりますし,中学生でも高校生でも大 学生でもいいですが,除雪のできない高齢者の代わりに,朝学校に行く前の1時 間除雪をするように,学校で指導してくれないだろうかと,私は常々思っていま した。この雪かきのような公的な役割分担に関して中学生が自覚させるような指 導や教育を,強制ではないのですが学校の先生方にしていってほしいと思います。 このチェック表自体は私はいいと思います。ただ,このように記録に残るような ものだと,やはり書く人にとっては抵抗があるのかな,と思います。それから, 先ほど意見にもありましたが,いろいろな家庭がありますから,例えば母子家庭, おじいちゃん,おばあちゃん,お父さんがいない,といったことについて小学3 年生がどのように思うのかと斟酌しますね。
塗会長 はい,ありがとうございます。その他にご意見ございませんでしょうか。
大森委員 私は,現行のページを見て,全体的にはいいと思うんですが,チェック表の下 の啓発文「どんなことを感じましたか?思ったことを書いてみよう。」がないほう が良かったような気がします。これがなければ,何も意見が出てこなかったので はないかと思います。ただ,いろいろな家庭がありますけれども,男女平等とい う視点からどんなことをすればいいのかを子どもたちに教えるには,必要なペー ジだと思いますので,あとは先生方の指導にお願いして,ここはシンプルに,改 訂案の⑤の記述があればそれだけでいいのではないか,と思いますね。
高木委員 私も⑤の啓発文に変えればいいと思います。あと,項目の中の「電気製品の修 理」とありますが,これは今時自分で修理する人っているんでしょうか。
事務局 この項目の内容について,何か家事以外でご意見があればお願いします。先ほ
(課長) ど川端委員も仰っていましたが,例えば中学生版に入れる雪かきを小学生版にも 入れてはどうかなど,その点についてもご意見をいただければと思います。
塗会長 「電化製品の修理」はないほうがいいということですが,この「ペットの世話」 というのは,恐らく自分たちもするだろうと思うので,入れた方がいいのではな いかと思います。
では,チェック表から「電化製品の修理」を除くかどうか,そして改訂案の⑤
『それぞれの家で,いろんなやり方があっていいよね。
でもそれをただ「男だから」とか,「女だから」ということだけで決めていないか な?もう一度あなたの家で家族の役割や,あなたにも協力できることは何か考え てみよう」という啓発文を入れるかどうか,そして,「Aさんの家」「Bさんの家」 といった例示は必要かどうか,この3点についてまとめていきたいと思いますが, よろしいでしょうか。
では,まずチェック表の項目「電化製品の修理」があったほうがいいと思う方 は挙手願います。ないほうがいいという方はそのままでお願いいたします。
では,この項目は削除ということにしたいと思います。
それでは,「ペットの世話」の項目があってもいいと思う方は挙手,ないほうが
いいという方はそのままでお願いいたします。
では,この項目はこのまま残すことにしたいと思います。
次が,改訂案④の「Aさんの家」「Bさんの家」などの例示を入れるべきだと思 う方は挙手願います。
それでは,例示は入れない,ということでお願いします。
では,⑤の啓発文を入れるべきだと思う方は挙手願います。 はい,それでは⑤は入れてください。
では,以上の3点についてはこのように進めたいと思います。その他にご意見 ございますでしょうか。
荒木委員 この「電気製品の修理」の項目は,回答欄がすべて「お母さん」とならないよ うに,「お父さん」と答えうる項目も入れた方がいいということで入っていたもの ではないのでしょうか。
先ほど高木委員が仰ったようにこの項目をなくすならば,他に「お父さん」と 答えうる項目も追加で入れた方がよいのではないですか。
事務局 ただこの項目を落とすだけではなくて,他に何か案がございましたら,ご意見
(課長) をお願いしたいです。
安達委員 要はお父さんが明らかに活躍する項目があってもいいのではということですよ ね。では日曜大工とかぐらいはあってもいいのではないかと思います。
小泉委員 お父さんが手伝いやすいのはゴミ出しだと思います。
塗会長 あと,電球を換える,というのはどうでしょうか。
事務局 電球の交換は,事務局でも案が出たのですが,その他にご意見があればお願い
(課長) します。
阿部委員 買い物とゴミ出しはどうでしょうか。現行の啓発誌には項目がありますが,な ぜ今回の改訂案ではなくなったのですか。
事務局 家事の項目数を見直す中で削除したのですが,先ほど小泉委員の意見にもあり
(課長) ましたとおり,お父さんが出勤前にゴミを出すなど,そういったほうが手伝いや すいということもありましたので,以前の項目に戻す,というのも一つの考えで す。
小泉委員 私は今退職して15年になりますが,現役時代から今までずっと何も手伝って いません。でも自分がもし手伝うとしたらゴミ出しかなと思います。ゴミ出しを すると周りにも協力している様子を見てもらえるし,奥さんもうちの旦那もやっ ているよ,と言いやすいのではないかと思ったものですから,ゴミ出しという意
見を出しました。
塗会長 雪かきはあってもいいのではないでしょうか。
事務局 雪かきは小学生でも手伝っている家庭もあるかもしれません。
(課長)
岩山委員 今出ている意見の対象が子どもだったり,大人だったりしてよく分からないの ですが。
塗会長 これが大人向けのチェックなのか,子どもに向けてのチェックなのか,今はっ きりしなくなってきているのですが,子どもたちが大人のやっている姿をチェッ クする項目なのでしょうか。
事務局 家庭の中の役割を家族で協力するということで,誰がやるなどの決まりはなく,
(課長) 誰がやっていますか,それを自分も家族の一員として協力してやっていますか, それがより良い生活を生み出していきますよ,というような狙いになると思いま す。
岩山委員 子どもがお手伝いをすることが前提になっているのならば,子ども中心という 考え方になるのでしょうか。
塗会長 大人であろうが,子どもであろうが,この中で私ができる,それは僕がやるよ, という協力しあう部分がそれぞれあっていいんじゃないか,ということですよね。
事務局 この例示にあることで,書く時のイメージがはっきりする,ということです。
(部長) 例えば全部お母さんに丸をつけるというのではなくて「私は皿洗い,弟はペット のえさやり」など,全部ではなくても一部分子どもでも担えるなというイメージ ができるかと思い例示作ったところです。そのニュアンスが分かっていただけれ ば,自分たちにもできることはなんだろうということを元に考え,誰かが大変な 時にはみんなが色々な役割を果たしていこうよ,ということです。
塗会長 このことを踏まえて,書き入れていくとしたら,先ほど仰っていた,「ペットの 世話」「ゴミ出し」「大工仕事」,それから中学生版にも入っていた「雪かき」も 入れてもいいのではないか,ということでしたがいかがでしょうか。
事務局 では,小学生版のほうは,「電気製品の修理」を削除して,「ペットの世話」「ゴ
(課長) ミ出し」「大工仕事」「雪かき」の項目を追加する,ということでよろしいでしょ うか。
塗会長 皆様いかがでしょうか。
阿部委員 今の説明を受けてですが,例示の後半部分残すのはどうでしょうか。私は基本 的にこのページは要らないという立場なのですが,Aさんの例で言えば,お父さ ん・お母さんではなくて「私も皿洗いや洗濯物をしまうこともあるよ」とする。
その下のBさんの例では「掃除機をかけることもあるよ」とか,いくつか例とし て残せば,全部ではなくても小学生に具体的にどんな仕事ができるのか,分かり やすいのではないでしょうか。お父さん・お母さんがやっている,やっていない ではなくて,自分がどんなことをやっているか,という例示にすれば,趣旨が具 体的に細やかになって,この例示が活かされるのではないかと思うのですが。
塗会長 ④の例示の女の子と男の子の吹き出しの部分で,子どもたちが「私はこういう ことを手伝っているよ」「僕はこういうことを手伝っているよ」という一部を入れ ることによって,子どもたちも家で自主的な参加が引き出せるのではないか,と いうことですが,いかがでしょうか。
荒木委員 ④の例示を入れた趣旨について先ほども確認しましたが,専業主婦の否定では なくて,お父さんとお母さんが分担している家庭もあり,専業主婦のお母さんが やっている家庭もあるということで,家庭内の性別役割分業を相対化するために
④を書いていると理解していたのですが,お子さんが何をやるかということだけ を残してしまうと,本来の趣旨にそぐわなくなってしまうのではないかと思うの ですが。
岩山委員 お手伝いするということだけの趣旨になっていきそうですよね。
塗会長 今荒木委員が仰ったことを踏まえるならば,子どもたちのことだけになってし まうから,やはりこの④の例示は削除するべきではないか,というご意見でした けれども,阿部委員はいかがでしょうか。
阿部委員 前のページから見ていくと,自立していきましょうという内容に感じますし, 子どもが主体的に関わっていくということであれば,残してもよいかと思ったの ですが,そういう思いであるならば削除していいと思います。
塗会長 では,事務局の方でまとめた内容を言っていただいてもよろしいですか。
事務局 ではまず,このチェック表は引き続き載せるということでいきたいと思います。
(課長) そしてチェック表の項目ですが,「電気製品の修理」は除いて「ゴミ出し」「大工 仕事」「雪かき」を追加します。また,④の例示については,入れない形にします。
⑤の啓発文ですが,先ほど文中の『でも,それをただ「男だから」とか,「女だ から」ということだけで決めていないかな?』という部分について,あった方が よいのだろうかというご意見がございましたが,家の中の仕事を誰がやるかは性 別による決まりはなく,家族が協力してやっていく,ということが分かっていた だければいいと思いますし,元々男女共同参画に関する啓発誌ですので,最初の
「はじめに」というページでも同様の文章を載せておりまして,そこから言葉を 持ってきたということもありますので,この啓発文は案のまますべて入れる方向 でいきたいと思います。また,中学生版のほうも,小学生版と内容を合わせまし て,「電気製品の修理」を除き,「大工仕事」を追加する,という変更を行いたい と思いますが,いかがでしょうか。
塗会長 皆さん,いかがでしょうか。
(一同了承)
皆様の賛成をいただきましたので,他にご意見がなければ次の議題に移りたい と思います。
それでは,議題3「その他」とありますが,事務局からお願いいたします。
事務局 次に,議題3の「その他」でございますが,皆様に本日お配りしております配
(課長) 付資料ですが,はじめに,紫色の表紙,「平成26年度女性センター業務概要」で すが,昨年度事業概要と今年度の事業計画などを載せております。この中で12 ページをお開き願います。12ページに,年度別の利用状況の推移を昭和47年 からグラフにして掲載しておりますが,平成25年度の利用者数が17,440 人となっております。こちらは平成21年度から現指定管理者のにっぽん生活文 化楽会さんのほうに女性センターの管理運営を委託して以来,最も多い利用者数 となっておりまして,平成24年度と比較しますと,前年対比1,494人増と なっております。この主な理由ですが,主催・共催事業の参加者数が前年対比1, 689人増となっておりまして,先ほどもご説明いたしましたが,講座開催回数 の増加に伴って受講者数が増えたことや,託児室の利用者が増えたことなどがあ り,大幅な利用者増につながっていると思います。
次に薄い緑色,女性センターの26年度後期講座案内,最後に男女共同参画情 報誌マイセルフですが,毎年春と秋の2回発行しておりまして,こちらは,9月 に発行した最新号でございます。以上でございます。
塗会長 今の報告に関して委員の皆様からご質問等ございますか。 それでは最後に,全体を通して何かございますでしょうか。
阿部委員 切実なお願いです。先ほど説明のあった「はこだて輝きプラン」の推進状況で すが,市が色々お金をかけて施策をして,年何%かずつ登用率が上がってきてい る状況かと思いますが,例えば雇用の関係では男女雇用機会均等法が制定されて から来年で30年くらい経ちますが,様々な問題が山積みです。どの資料を読ん でも労働条件,特に女性に関する地位や労働条件について大幅な前進は見られな い,様々な法整備が行われてきていても変化が見られない,それが現実です。最 近発表された男女平等度を図る指数で,日本は世界140ヵ国ぐらいのうち,1 04位です。男女の格差,給料だけで言えば,これは世帯主かどうか,正規社員 か非正規社員かによっても変わってきますので一概には言えませんが,男性10 0%に対して女性は70%くらいです。そのような状況が続いています。
どうしたら,そのような問題が解消されるのかずっと考えていましたが,私は, やはり教育だと思います。大人になってから男女共同参画が大事ですとか,雇用 機会均等でなければだめだ,セクハラ・マタハラはだめだと,色んなことを言っ ていても,大人になって頭がガチガチになってしまってからではなかなか変わら ないというのが実態です。議会でセクハラ野次が飛び交うような日本で,私はと ても恥ずかしいと思います。子どもたちもそのことをニュースで聞いたりしてい ます。あれは,氷山の一角に過ぎないでしょう。学校現場はデータで見ると平等 度が高いですが,それは,給料が同じだったり,昇進に男女差があまりなく,男 性教員も女性教員も平等に生活しているという部分での平等だと思います。しか
し実際問題,教員の人権意識だとか,子どもに対するジェンダーの問題意識など もクリアされていない部分があります。その証拠に,函館市内で言えば,小学校 と高校と特別支援学校は生徒の名簿が男女混合なのに,中学校はまだ30%切っ ていて,男子が先で女子が後となっています。そういうことを問題視しないで教 育が行われていること自体が,私はどうなんだろうと思うんです。
この「はこだて輝きプラン」の推進状況の7ページから8ページに,「学校現場 の教育等の充実」とあります。特に8ページの「教職員研修の充実」の「人権尊 重,男女平等に関する教職員の認識を深める研修の充実」で,事業実績が色々書 いてありますが,この中でどの程度のことをやっているのかと思います。国連の
「女性差別撤廃条約」ですとか「子どもの権利条約」に基づき,ジェンダーにつ いて見つめながら子どもたちを育てていかないと,ずっと延々「一生懸命やって いるけど世の中変わらない」という状況のままだと思います。そこで,人権を大 事にすること,子どもたちに人権を教えていく,自分にも人権があるから,人の 人権も守らなければならない,男女の前にまずはひとりの人間だということをき ちんと教えていけば,いじめ等の,学力以前の色々な問題が改善されていくので はないかと私は思います。それからDV,特に今はデートDVが中学生や小学校 高学年で問題になってきていますが,そういった問題も沢山解消されていくと思 います。ですから,まず教員の研修をきちんと行うことが大切だと思います。こ の男女共同参画についても,具体的にきちんと研修が行われているのか,私は現 場の人間としてそこが疑問だし,不十分だと思います。
それからこの啓発誌ですが,一昨年どれくらい使われているかアンケートを行 いましたが,小学校は使用率が高くて,中学校は使用率がぐっと低いという結果 が出ていました。これだけ,一生懸命話し合っても,これが現場に行ったらその まますぐゴミ箱に行くことだって実態としてあります。今の子どもたちが大きく なって,家庭を作る作らない,結婚するしない,子どもを産む産まない,家庭を 持つかどうかは自由ですが,子どもを育てることになった,あるいは教員になっ たらどこかで変えていかなければならない。長い目でみたら,教育をもっとしっ かりやっていく必要があると思います。私の職場はきちんと話し合いをして,男 女混合の名簿にしています。私たちは公務員ですから,憲法と国連の条約等に従 ってやっていくと,男女別の名簿は差別ですし,これをしないでいじめをするな, 差別をするな,というのはおかしいと思っています。ぜひ教育の部分をしっかり やってほしいというお願いです。
事務局 今阿部委員からご意見をいただきましたが,私も4月から男女共同参画につい
(部長) て仕事の中で関わることになったのですが,なかなか人の意識というのは変わっ ていかないものだと思いますし,その部分で重い課題を与えられたと思っており ます。私が勤めだした30年以上前の時から考えますと,明らかに世の中は変わ っておりますが,全く変わっていないところもあり,30年でこのような状況で すから,今後どのようになっていくのだろうか,という部分もあります。本日み なさんに啓発誌等について真剣なご意見をいただきましたが,色々なご意見があ るということも踏まえてこれから色々やっていきたいと思いますし,各所管の部 局にも伝えていきたいと思います。現在市で様々な施策を行っておりますが,人 の意識を変えるというのは本当に難しい問題だと感じております。息の長い取り 組みになるかと思いますが,できることから一生懸命取り組んでいきたいと思っ
ております。
塗会長 ありがとうございます。それでは,他に委員の皆様からご意見ございませんか。
岩山委員 教えていただきたいのですが,先ほど阿部委員のご意見の中で,給与の差につ いてお話があったと思います。「はこだて輝きプラン」の推進状況の29ページの 給料差ですが,男性と女性で何故こんなに違うのかとこの数値を見た時にとても ショックでした。世の中が多様化してきていて女性も頑張って働いているのに, どういったところから今もこの格差が続いているのか疑問に思ったのですが。
事務局 同じ業務を比較しているわけではなく,その会社で雇用されている方の給料を
(部長) 調査してその平均値になっていると思います。その業務の種類等によって給料の 差があるのではないかと思います。
岩山委員 同じ仕事のベースで比較したわけではないということでしょうか。
事務局 例えば同じ会社の中で女性職員が若い方が多く,年配の男性職員が多ければ,
(部長) 当然給料の差は出てくると思います。金融機関などでも,今は長く勤める女性も 多くなっていますが,正社員の女性職員が事務で,経営陣が男性ばかりだと,当 然給料の差は出てくるのではないかと思います。
岩山委員 初任給で同時に会社に入った場合は,函館市の給料は同じなのでしょうか。
事務局 初任給では男女差はありません。
(課長)
岩山委員 分かりました。差が今もずっと続いているのかと思ったものですから。ありが とうございます。
事務局 この調査の抽出条件については調べて後日ご説明したいと思いますが,ここに
(課長) 載っている賃金は初任給ではなく,市内の事業所を対象にした基本給の調査です。 男女の給与差の原因の詳細は分かりませんが,これが指標になっているのは,こ の男女差をなんとか無くしたいということで,施策を行っていくということです。
阿部委員 市職員と私たち教職員は同じような給料ですけれども,民間企業ではもちろん 違いがありますよね。それから,男性の給与を100%としたら,女性は73% くらいしか給与をもらっていないと言われていますし,非正規職員だともっと下 がります。国際的には例えばデンマークだと90%,フランス・スウェーデンは 85%,ドイツ・イギリス・カナダ・アメリカは80%,そして日本は73%と いう差があります。昇進についても役職につく女性が少ないということで,女性 の管理職登用30%とかやっていますけど,同じように大学を卒業して企業に入 って,同じ仕事をしていても女性のほうが昇進が遅いことがあります。私達労働 組合は,同一労働・同一賃金ということを目指しています。また,女性は子ども ができて妊娠・出産時に,なかなか職場の中が働きやすい状況ではなく,復帰し
ても給料や昇進の保証がないので,6割の女性が仕事を辞めてしまうということ です。それから,世帯主を男性にすることが多いですから,そうすると男性に手 当がついて少し高めになる場合もありますが,そうでなくても,男女の格差は歴 然としています。だから子どもたちは学校で男も女も平等と言われていても,社 会に出たら相当ひどい男女差別の中で生きていかなければいけなくなります。そ ういう社会について学校にいるうちからきちんと伝えていく必要があるし,自分 の身に問題が起こった時にどうやって法律を盾にクリアしていくかを学ばせなけ ればならないと思います。
小泉委員 質問なのですが,「はこだて輝きプラン」の推進状況の30ページ,「女性セン ター各種講座への男性参加割合」とありますが,これを書いている理由は,男性 参加者が増えればいいと思って書いてあるのでしょうか。どういった趣旨なので しょうか。
事務局 女性センターは,女性の自立や活躍促進といったことが進むようにという趣旨
(課長) で設置しておりますが,今は女性を主体にした講座が多いのですが,その中で男 性も参加できる講座も増やしています。例えば,男女共同参画ということで,子 育てに関する講座に,女性だけでなく男性も参加していただけるように,取り組 んでいるところです。
小泉委員 では平成25年度の数字を見ますと,全体の参加者数が増えて大変けっこうな ことですが,今後も男性が増えるような講座を考えていくということですか。
事務局 今も少しずつ講座を増やしていっているところですが,今後もなるべく男性が
(課長) 参加できる講座を増やしていきたいと考えています。
小泉委員 分かりました。
塗会長 その他にご意見ございませんか。では次回の審議会の開催予定について,事務 局からお願いします。
司会 次回の開催は春頃を予定しております。以上でございます。
塗会長 ありがとうございます。それでは,以上をもちまして本日の議事を終了させて いただきます。
司会 以上をもちまして平成26年度第2回男女共同参画審議会を終了いたします。 ありがとうございました。
閉会(19:45)